めだかの学校
夜になると、秋の虫の声が心地よく響く季節となりました。
ここ数年、夏から秋にかけて、小学生の子供たちが虫を捕まえてくるのが恒例となり、家で何かしらを飼育するはめになっています。3年前はバッタとカマキリ、一昨年はカブトムシとコオロギ、昨年はダンゴムシと、様々な虫たちとの出会いがありました。
虫全般が苦手な私ですが、理科の観点から、親としての責務を果たすために最初は渋々ながら飼育を始めます。しかし、餌をあげたり掃除をしたり、子供たちと一緒にお世話をするうちに、毎回情が湧いてくるから不思議です。思いのほか冬を越えて長生きしたり、卵が孵化したりと、結果的に様々な生態を学ぶ良い機会になっています。
今年は少し趣向が変わって、メダカを持ち帰ってきました。水中の生き物で小さく、すぐに死んでしまうイメージがあったのですが、3ヶ月経った今も元気に泳ぐ姿を見ると、やはり育てる喜びがあります。数匹で常に留まることなくひらひらと泳ぐ姿には、癒しの効果だけではなく、諸行無常の要素さえ感じるこの頃です。
虫も魚も、人間と直接的なコミュニケーションが取れるペットではありません。しかし、こちらの見方や向き合い方次第で、私たちが学ぶことは非常に多いと気付かされます。
(翌年には、また免疫がなくなって飼い始めの時の気持ちに戻ってしまうのですが…笑。)

2025-10-03